スマート家電とI Pアドレス

外出先からエアコンの温度調節や、家電のタイマーが設定できるとても便利なスマート家電。

自宅のルーターに接続しての操作で全てが賄えるはずなのですが、接続に深く関係するIPについてあらかじめ知っておくと、スマート家電を購入する際に「煩わしい」などと想像しなくても良くなるはずです。

I Pアドレスとは?

I PアドレスにはグローバルI Pアドレスと、プライベートI Pアドレスがあります。グローバルI Pアドレスとは、インターネットサービスプロバイダーが発行するISPというものになり、プライベートI Pとは、企業内や家庭内で使用しているもので管理者が自由に発行できます。

ISPから割り当てられたIPはルーターに接続する事で使用が可能になります。そして、プライベートI Pへと変換を行ってくれるというわけです。

企業や家庭には一つのIPしか割り当てられる事ができず、複数台のスマホ、P Cなどに接続しているのは、ルーターを通して利用するプライベートI Pアドレスとなります。

スマホの初期設定などで192.123……..などといった数字が記載されている、DHCPという文字を外箱やルーター本体に貼り付けられているステッカーで見かけられた方もお多いと思われますが、これこそが自動的に振り分けられるプロトコルに該当します。
ですので、一つのルーターを使用していても自動的にデバイスごとにI Pアドレスが各デバイスに振り分けられます。

遠隔操作

家電を遠隔操作する際に初期設定を行わなければいけないのが、ルーターに搭載されたDHCPサーバーから借りているI Pアドレスとなります。
一度設定するとその後変更する必要がない事がほとんどです。

そのI Pアドレスは下記のものになる事が多く、例えばルーターのI Pアドレスが192.123.1.1となっていれば、プライベートI Pアドレスは192.123.1.2となります。

固定IPアドレスであれば、192.123.1.10となり、100台分くらい一気に接続できる方法の自動で振り分けられるDHCPは、192.123.1.200となりますが、自宅のルーターに接続できるのは、とても性能の良いルーターでも20台までと言われていて、それ以上繋いでしまうとネットスピードが落ちてしまったり、ネット回線が機能しなくなってしまうことも多いのです。

AMAZON AlexaとGoogleアシスタンス

例えばAMAON AlexaGoogleアシスタンスといった製品に初期設定を行う場合に簡単な方法があります。

これらと同じく、Wi-Fi音痴の方でも簡単に設定できるようになっている家電もあります。

その秘密は、WPSというもので、家電側にこのWPSボタンが付属されていると長押しする事で自動的に自宅のルーターに接続できるというもの。
その他にもBluetoothで簡単に設定できる家電として、スピーカーや音が出る製品があります。

この場合には、家電のアプリをインストールしているアプリとBluetoothを接続し、スマホの画面上でS S I D選択とパスワード入力を行うといったもの。iPhoneユーザーの場合にはOSの使用上、Wi-Fiの接続情報と家電側と共有できないのでパウワード入力などを手動で行わなければいけませんが、Android10以降の端末であれば、Wi-Fiの接続情報と家電側が共有可能ですので、手動設定の手間がかからないといったメリットがあります。
デバイス設定に慣れていないiPhoneユーザーであれば、設定が困難な方法でもありますが、少し知識のある人なら簡単に設定できますので、友人・知人に手を貸してもらうのも策かもしれません。